米ニューヨークを拠点に斬新なコンピュテーショナルデザインの建築設計を手掛ける「Assembly OSM」。建物の提供方法までを含む建設プロセスを、製造業のメソッドを手本に、建設業界の慣例や手法から離れた「新しい建築生産システム」の構築に取り組んでいます。
製造業のメソッドとは、例えば航空機メーカーのボーイングやエアバスは、機体全体を自ら製造していません。飛行機の各部をサブアセンブリに分解し、それぞれを製造するサプライヤーと連携するサプライチェーンを展開してます。その仕組みは、2021年に経営破綻した建設テック企業の米Katerraのように、垂直方向に統合したものではなく、水平的な分散型サプライチェーンの形です。
Assembly OSMは、こうした製造業の生産システムの考えを、BIMを軸に据えて採り入れ、設計、製造、調達、配送、取り扱いなどの全てに関する一気通貫のソリューション構築を目指してます。
【要旨】
・建物の提供方法までを含む建設プロセスを製造業のモノづくりに転換
・垂直統合型DXではダメ、水平的分散型サプライチェーンで実現
・建設の大きな問題は、ツールセットの断片化