ある調査によると、業務で定期的に外国語を取り扱う人の82%がAI自動翻訳を利用しているという。また別の調査では、AI自動翻訳を利用する際に翻訳したいテキストの80%以上を投入する人の割合は90%に達している。このことから分かるように、今やAI自動翻訳は日々の翻訳業務に不可欠なものとなっている。
一方、「翻訳で投入されたデータを機械学習で利用する」旨を利用規約に掲載している製品は多い。この場合、過去に翻訳された原文に含まれる固有名詞などが意図せず別の訳文に含まれてしまう「湧き出し」が発生する恐れがある。無関係な第三者に文章内容が湧き出すことで、社外秘の情報が漏れてしまう可能性があるのだ。
こうしたリスクを回避するには、事前に製品のセキュリティ対策をチェックする必要があるが、AI自動翻訳のシステム構成は複雑なため、チェックの徹底は困難といえる。例えば、ISO27001やISO27017などの外部機関による認証を取得している製品を選ぶなどの対策が必要だ。本資料では、安全に利用できるAI自動翻訳を見極めるポイントを解説する。