倉庫・運輸事業をベースに総合物流事業を展開する浜松倉庫。その事業を支えてきたのが倉庫管理システム(WMS)だ。都度改修を進めながら、フルスクラッチのシステムを40年間稼働させてきたが、この改修がブラックボックス化につながり、デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応を難しくしていた。
その解決策として浮上したのが、WMSとネットワークを核とした新しい物流サービスの形だ。WMSの機能強化とともに、複数ある倉庫内の荷物情報をリアルタイムにやりとりできる通信環境を整備し、人が出荷伝票などを受け取るために移動しなくて済むようなペーパーレス化を進める。さらに将来的なWMSの進化を見据えて、基盤のクラウド移行も進められた。
その際、新システム基盤となるAmazon Web Services(AWS)環境と、倉庫内の無線LANネットワークの構築を進める上で大きな助けとなったのが、AWS導入の全フェーズを支援でき、クラウド環境構築からネットワーク構築までワンストップで対応できるSIerだった。本資料では同社の事例を通じて、「2025年の崖」問題を乗り越えてDXを実現するポイントを明らかにする。