化学プラントなどの大規模設備の設計では、設計の複雑さとデータの膨大さが相まって納期遅れやコスト超過がしばしば発生してしまう。これらの根本的な原因の多くは、設計の複雑化とアプローチの分断にあり、解決するには設備のライフサイクル全体を通して要件のシームレスなフローと管理が必要になる。
そこで注目したいのが、データの一元化による「システム駆動型設計手法」だ。システムのライフサイクル全般を管理できるクラウド型PLMソリューションやALMツールの導入により、要件の効率的な把握・検証・伝達を可能にすると同時に、エンジニアリング設計プロセス全てにひもづけし、バリューチェーン全体での継続的な統合を実現する。
これにより担当者が設備のライフサイクルの有効性を総合性に評価し、エンドツーエンドのトレーサビリティーが確保されたクローズドループの連携を促進できる。本資料では、このシステム駆動型設計手法を用いて大規模施設を設計する方法と、その有効性について解説する。