製造業界を取り巻く環境が年々厳しさを増す中、企業は競争力強化などを目的にスマートファクトリーやDXに取り組むようになった。こうした取り組みの基本となるのは、データ収集と活用だ。IoTで現場からさまざまなデータを吸い上げ、これを利用してプロセス全体を可視化することでボトルネックを解明することができ、突発的な異常にも早く気付き、迅速に対応することも可能となる。
楽器・音響メーカーのヤマハでは国内外の全工場の製造プロセス統一のため、BOM(部品表)に工程設計情報などを統合したBOP(Bill Of Process)を構築し、これに基づいてIoTデバイスで実績データを収集・可視化することでデジタルツインを実現した。そして、このデジタルツインを活用したリモート生産管理の仕組みにより、半年でサックスの生産効率を16%向上させた。
また、セラミックス製品の製造・販売を展開する日本特殊陶業では、BIツールとデータ分析基盤の活用により、設備効率の向上と現場の意識向上を実現している。本資料ではこれら2社を含む事例より、製造業におけるデータ活用の方法について詳しく解説する。