直近の受注数が記録的な落ち込みを見せるなど、造船業界を取り巻く環境は厳しさを増している。こうした状況において造船業者は、二酸化炭素排出量や地球温暖化への影響に関する各国、地域の規制を順守しながら、高エネルギー効率かつ低コストの船舶を、競合に先駆けて市場に提供するというプレッシャーに直面している。
特にエネルギー効率や建造コストを大きく左右するのは、船舶の設計段階だ。従来の「デザインスパイラル」と呼ばれる設計プロセスは、船舶の基本計画から、機能要件の定義、安定性などの予測、最終コストの見積もりに至るまでのサイクルを繰り返すもので、非効率的だった。そこで注目されているのが、一元化された設計データを基に生成されるマスターモデルを、全ての設計プロセスで共有、活用する「シミュレーション主導型の船舶設計」だ。
本資料では、多目的船の事例解説を含む、シミュレーション主導型の船舶設計に移行することのメリットや既存プロセスへの実装方法を紹介している。ぜひ参考にしてほしい。