船舶の新規建造に関わるコストの85%が、設計段階に端を発していると推定されている。そのため、初期の設計を効率化できれば大幅なコスト削減も可能だが、その実現は決して容易ではない。従来のデザインスパイラル手法による設計では、チーム間で不必要な摩擦や不一致が発生するのを防ぐことは難しく、一方で持続可能性目標を達成するための新たな制約など、船舶設計は複雑になるばかりだ。
そこで注目されているのが、シミュレーション主導型設計だ。その基盤となる統合設計環境では、一元管理された設計データに素早くアクセスして必要なシミュレーションを実行し、記録的な速さで幾つもの設計案を評価できるようになる。
設計の初期段階で問題を特定して改善できることから、終盤での変更が格段に減り、設計にかかる時間とコストを大幅に削減することが可能だ。本資料では、この統合設計環境の特長・メリットを解説するとともに、ユーザーの声も紹介しているので、参考にしてほしい。