品質と工期の順守をマネジメントスキルと優秀な人材により対応してきた建築・建設業界だが、熟練労働者不足やサステナビリティ、パーソナライズなど要求は複雑化してきている。そのため、新たなビジネスモデルの構築が求められている。
パーソナライズされた建設に対応しつつ、生産性を向上するにはゼネコンや専門工事会社、工場などのバリューチェーンの役割も進化させなければならない。今、注目されているのが、「プロダクツ化」という全く新しい取り組みだ。
これは従来のプリファブ化ではなく、バーチャルコンストラクションブロックと呼ばれる製造・施工の基礎単位を事前に生成し、設計に合わせて柔軟に運用していくものだ。コンストラクションブロックからQTO、部品表、作業指示書など製造発注に必要な書類が自動生成され、モジュラー施工の基礎単位になり、各部材の連結部が標準化されているので習熟度の浅い作業者も多能工になりえる。プロダクツ化は品質、スピード、汎用性を大幅に向上させる。本資料では、建築・建設業界が直面している課題を提示し、それらの解決にプロダクツ化が有効な理由を解説する。