測量業務は個人誤差が大きく、漏れがあった場合は現場を再訪するケースもあるため、従業員の移動や工数がかさみがちだ。鳥取県に拠点を置く建設会社の美保テクノスもそうした悩みを持つ企業の1つだった。
そこで同社が取り組んできたのが、3Dの建物情報モデルを構築するBIM(Building Information Modeling)だ。BIM導入といっても、BIMデータの作成に使用する点群データや写真画像の取得に手間がかかったり、高額なコストがかかったり、誰でも手軽に使いこなせないために外部業者に依存したりといった課題を抱える企業は多い。しかし、同社はこれらの問題を解消して、従来は1日がかりで行っていた測量を2時間程度で完了できる環境を実現している。
空間全体をスキャン、点群データを取得して3D化するため測り漏れが発生せず、人手では測量が難しい高さの測定も容易になった。精度も高く、熟練の職人が納得したほどという。同社が得た成果はこれにとどまらない。本資料では、同社の事例から、BIMを使ったゼネコンDXの進め方とメリットを解説する。