「ファシリティマネジメント」と聞くと、多くの人は「施工後の保全や改修のことだ」と考えるかもしれない。しかし、ファシリティマネジメントの本質は、建物や設備のライフサイクル全体に関わる一貫性ある取り組みであり、業種や業務を問わず、建物・設備に関わる仕事をしている全ての企業・担当者が関わっているといえる。
あらゆる企業がデジタル化を通じて目指す指標は、「売り上げの増加」「コストの削減」「リスクの低減」の3点に集約され、DXとはこれらと直接結び付く経営課題解決への取り組みだと考えられる。例えば建物・設備のビジネスでは一般的に施工から竣工を経て運用保全・改修へと進むことになるが、これらは「契約」を抜きには始まらない。営業、調査、見積もり、プレゼン交渉といった、契約における各フェーズにも多数の関係者が存在し、それぞれに課題を抱えている。
これらを包括的に解決する手段として効果的なのが、建物を丸ごとデジタル化する「デジタルツイン」だ。近年では3Dスキャナーなどを利用したソリューションが登場している。本資料では同ソリューションによって、DX課題を解決した実践例を紹介する。