製造業の人手不足を解消、AI技術を用いて業務を高度化する方法

　人手不足が深刻化する昨今、製造業や流通業において労働力の確保が重要課題となっている。製造業の現場では、少量多品種から変種変量生産へと生産スタイルが変化しつつあることから、マンパワーに依存しない検査手法が求められるようになった。具体的には、従来の画像処理技術だけでは困難だった検査を、AI技術によってより容易に行えるソリューションが注目されている。

　その1つが、高精度なAI検査を低コストかつシンプルな操作方法で実現できる検査用カメラだ。従来のAI画像検査では大量のデータによる機械学習が不可欠となるが、事前学習済みのアルゴリズムを使用することでエッジ上でのAI処理を実現。導入に当たって必要なのは数枚の画像だけで、専門知識を持たない作業者でも検査業務を自動化できる。

　検査対象の正常と異常を判断する2クラス分類の他、結果を最大4個まで分類できる4クラス分類、欠損や破片の有無などを認識できる異常検出、個数の確認が可能なカウントなど4つの用途に対応するツールを搭載した同製品は、検査プロセスの省力化・自動化において有力な選択肢となるはずだ。