IoTの適用が拡大する中、サイバーフィジカルシステム(CPS)への注目度が高まっている。CPSを実現する上でコアとなる技術が、データベース管理システム(DBMS)だ。DBMSは「階層型DBMS」「ネットワーク型DBMS」「関係型DBMS(RDBMS)」と進化しており、現在の主流として利用されているのがRDBMSだ。
しかし、CPSのようにビッグデータを扱うことが多くなった今、RDBMSでCPSの特性であるボリュームや速度に対応するのが困難になっている。そこでこれらの特性に対応するために登場したのが「NoSQL(Not Only SQL)」と呼ばれる新しいタイプのデータベースだ。その中でも、ビッグデータやIoTシステムに特化した「NoSQL型の時系列DB」が注目されている。同DBは、独自のデータモデルを採用することで、時系列データの効率的かつ安全な運用を実現する。
RDBMSとNoSQLはデータモデルが異なり、特性も大きく異なる。本資料では、両者の特性を詳細に比較しながら、その向き・不向きを考察する。さらにRDBMSとNoSQL DBのよいところを併せ持った新しいDBMSについて解説する。