製造業においてBOM(部品表)は、長い間、マスター情報源として重宝されてきた。しかし、大量生産される機械製品の時代に生まれたBOMは、設計部門間をまたぐように想定されていない。そのため、機械部品/電気部品/ソフトウェアを個別に設計せざるを得ない状況となっている。またエンジニアリングBOMを、製造BOMに変換・調整する必要もあった。
そこで製品のライフサイクル全般にわたり、信頼できるマスター情報源として「仮想製品モデル」を活用するアプローチが注目されている。統合された仮想製品モデルを使えば、製品の「設計」「ドキュメント化」「情報伝達の完成度」を改善することができる。動的で本物のようなこのモデルは、シミュレーションにも活用できるため、開発プロセスの初期段階で設計が固まらないときから、製品の動作を最適化することが可能だ。
本資料では、従来のBOMの課題を掘り下げ、現在の製品ライフサイクルに仮想製品モデルを取り入れることの優位性を解説する。その上で、仮想製品モデルを実現するための基盤を紹介する。導入事例も紹介しているので、併せて参考にしてほしい。