2021年にWi-Fi Allianceによって認定された「Wi-Fi HaLow」は、一般的なWi-Fi規格とは異なる900MHz付近の周波数帯域で動作することで、通信距離と貫通力の向上に加えて、セキュリティや電力効率の面でも強化されており、IoTアプリケーションと非常に相性の良い規格だ。
カバー範囲も最大1キロまで到達可能と広く、従来型より導入するアクセスポイント数が減るため、インフラコストの削減と簡素化が可能になる。また、対応デバイスの多くには、省エネやスリープなどの機能が内蔵されていることも大きなメリットだ。長期間設置が必要なIoTデバイスでも、メンテナンスを最小限に抑えられるようになるだろう。
これらに加えて、1つのアクセスポイントで最大8191台のデバイスを扱えるように設計されているので、急成長するIoTエコシステムによるデバイス密度の課題にも対処しやすい。本資料では、こうした技術面の特徴とともに、中でもIoT向け通信モジュールメーカーであるQuectelのTELEC認証を取得したWi-Fi HaLow製品(FGH100M)の採用事例やユースケースについて紹介する。