物流業界は、時間外労働の上限規制による2024年問題などにより深刻な人手不足に悩まされている。現場では既に多様なロボットが導入され、作業の自動化も進んでいるが、従来のロボットには能力の限界からカバーできない領域がある。個々に形やサイズが異なる製品の搬送・ピッキングは、ロボットやAGVで行うことが難しく、人の手に頼らざるを得ない状況だ。
そこで本資料では、ゴム人工筋肉の指による把持機構と吸着機構が融合したソフトロボットハンドを紹介する。「柔らかい」「不定形」「パウチ形状」といった形状の商品などを器用に扱うことが可能で、2~3kgの商品を扱うことができる。加えて、吸着機構により箱型の商品(箱同士に隙間の無い状態)、薄い商品などをピックすることができ、国内で流通している多種多様な日用品に対応。商品形状、商品の置かれた状態に応じて把持と吸着を使い分け、2つの機構を同時に使用することで高速搬送も可能だ。
本資料では、このソフトロボットハンドのラインアップの活用例としてアパレルの物流倉庫における仕分け作業の自動化検討事例や、総合ECの物流倉庫でのピースピッキングの自動化検討事例も紹介する。