建物の修繕・改修を行う際には、現状と作業後の状況を比較することが必要だ。そのため、建物内部で測量やスキャンを行い作成したデータを用意しなければならない。総合建設会社の竹中工務店では、従来、レーザースキャナーを用いて、この点群データを作っていた。
しかし、この作業には「1回数十万円の高いコスト」「長時間の撮影と処理」を要していたという。そこで同社は、米国において高く評価されていた最新の3D製品を導入した。同製品は、3Dスキャンカメラとクラウド基盤で構成されており、簡易的な撮影のみで自動的にデータの処理ができ、デジタルツインにより短時間で3Dデータを作成できる。同社は、一度に360度撮影できる高画質のカメラによって撮影時間を短縮した上に、撮り漏れの心配もなくなり、コスト削減と業務効率化を実現したという。
その後、社内のコミュニティーによって利便性が広まり「遠隔臨場」「デジタルツインの研修」などにも活用されている。本資料は、同社の取り組み事例から同製品が実現するデジタルツインのメリットを解説する。