地盤沈下は、経年変化や地震による地殻変動、液状化などさまざまな原因で起こり、土間床との間に空洞を生じさせる。これを放置していては床のたわみや傾き、段差の原因となり、施設の機能低下や人的被害、作業効率低下などにつながりかねない。
こうした床の修繕は、床を壊して作り変える「コンクリート打ち替え工法」や、上面から補修する「増し打ち(上塗り)工法」が一般的だ。しかし、これらの工法では、施工に伴う設備などの移動、コンクリートの養生期間が必要であり、施工自体が大規模で時間もかかる。当然、施工期間中は業務の停止を余儀なくされる。
そこで近年、注目されているのが、樹脂を充填(じゅうてん)して空洞や傾きを直す工法だ。床を壊さなくて済み、使用する樹脂も硬化が速いため、現場の業務を止めずに短時間で施工を完了できる。ミリ単位の高度な施工技術も大きな特長で、国や自治体をはじめ、多数の現場で活用されているという。本資料では、その特長・メリットとともに、製造業における施工事例を紹介する。