スイッチング電源(SMPS:Switch-mode Power Supply)は、多くのノイズが生じるため、CISPR(国際無線障害特別委員会)のエミッション規格を満たすことが難しい。そのため、高電圧と大電流に対応可能でエミッション性能に優れる昇圧コンバーターの需要が高まっている。
本稿では、アナログ・デバイセズがここ10年のあいだ取り組んでいる、電磁干渉(EMI)を容易に、そして大幅に削減することを目標にした技術開発からリリースされたもののうち2製品を紹介する。非同期型の昇圧コントローラーLT8357と、パワースイッチを内蔵したSilent Switcher(サイレントスイッチャ)技術を採用したモノリシック型昇圧コンバーターLT8336だ。またSMPSのエミッション低減に関する、プリント基板のレイアウトやスイッチノードのプレーンサイズ縮小の重要性についても言及する。