CASEの潮流が車の概念を変革する中、トヨタではこの領域のテクノロジー開発で業界をリードするとともに、モビリティに関わる多様なサービスの開発を推進。クラウドへの取り組みを全社レベルに引き上げるため、社内のエキスパートを集結させた「CCoE(Cloud Center of Excellence)」を立ち上げた。
開発が進む共通プラットフォーム「TORO」の主要サービスの1つとして整備されたのがオブザーバビリティだ。Ops環境には、重要指標の観測が可能なソリューションが採用された。ユーザー体験を観測しながらアプリケーション改善ができることに加え、マルチクラウド環境に適用できる汎用性を備え、ユーザー数とデータ量でコストが決まるシンプルなライセンス体系が選定の決め手だった。
これらの機能により徹底的な自動化が進み、TOROの環境では本番環境のセットアップに要する工数を96%削減し、1~2カ月を要していた工期を数日に短縮することができた。CCoEグループが取り組む開発者体験と開発生産性の向上にもつながっている。本資料では同社事例より、このオブザーバビリティソリューションの導入効果について解説する。