センサーとは、物理的な現象を測定可能な電気信号に変換するものだ。しかし、一部のセンサーは、変化する物理現象に対して自然には応答せず、信号調節が必要になる。また、センサー出力をデジタル化する際は、測定ハードウェアの機能を最大限に活用し、外部干渉によるノイズの影響を低減する信号を生成できるよう、信号に追加のコンポーネントや回路が必要になるケースもある。
そこで本資料では、「温度測定(熱電対/測温抵抗体/サーミスター)」「ブリッジ測定(ひずみゲージ/ブリッジベースセンサー)」「音響/振動測定(加速度計とマイクロフォン)」を例にして、センサーと計測器の接続、適切な信号調節の実装、システム内の潜在的な誤差原因の削減におけるベストプラクティスを紹介する。
また、セットアップ時間の短縮およびセンサーパラメータの誤構成を防ぐための、TEDS(トランスデューサ電子データシート)についても解説する。高確度なセンサー測定を行う測定システムを構築するためのヒントとして、ぜひ参考にしてほしい。