近距離モビリティ製品の開発、関連サービスを提供するWHILLの製品群は、あらゆる人たちが、日常から一時利用まで気軽に利用できる新しい移動手段として注目されている。同社では、ハードウェアだけでなく、製品を制御してモビリティの機能性と安全性を担保するソフトウェアについても内製している。
そんな同社だが、モビリティの高度化でソフトウェアに要求される仕様は増え、新規に開発されるコードに加えて旧製品から流用するコードも数多くあった。その中で製品を海外展開するに当たり、医療機器ソフトウェアに関する国際規格などへの準拠対応を進めながら、コード品質の可視化および向上を達成する必要があった。
こうした目的に向け、同社は「品質の可視化と国際規格への対応に活用できること」「自社のプロジェクト規模に合ったライセンス体系・価格なこと」「将来的な拡張性」などの5項目で比較検討を行い、ある静的解析ツールを導入した。まず一部製品でMISRA-Cなどのルールチェックを実施し、客観的かつ厳しいチェックでコード品質の可視化を実現。今後は同ツールによるコードチェックの他の製品への展開やCI環境構築によるテスト自動化を進めていく考えだ。