加工食品を中心とした食品の総合卸売事業を展開する加藤産業では、製造工場の建て直しを機に、生産効率の向上を目指して、より高レベルな原価管理を実現するための取り組みを進めている。同社は従来、商流管理や原料管理、会計仕訳などのデータを1つのExcelファイルに集約して計算していた。
しかし、新工場の稼働に向けて、新しいシステムの開発や既存システムの改修を行う中、複雑に組まれていたExcelをそのまま移行することは困難だったという。またExcelのマクロ処理におけるメンテナンスが属人化していたこともあり、これを解消するために原価管理システムの導入を決定する。そして、8つのツールを比較した結果、複数のシステムからデータを収集してブレンディングができ、費用の案分などを計算するための加重平均演算などの機能を備えた製品を導入する。
さらに、データ可視化ツールを併用することでドリルダウンやスライシング、ダイシングといったOLAP分析も実装している。その結果、Excelのマクロに比べて計算速度が向上し、投入しているデータの精度が見えやすくなったという。本資料では、同社の事例を詳しく解説する。