フィンテックのリーディング企業として進化するための取り組みを進めている楽天銀行。同行は、顧客向けサービスの柱を担う重要なシステムについて、急増する取引に安定した品質で対応し、さらなる成長を支えるものにするため、2018年から刷新プロジェクトに取り組んできた。同システムは、増強と拡張を繰り返しており、肥大化したシステムのモダン化も重要なテーマだったという。
そこで同行は、価値の高いサービスをより迅速に提供するため、システムアーキテクチャを見直し、コンテナ技術の全面採用を決断する。新しいシステムは、サービスコンポーネントを疎結合化し、システム機能の改修やアップデートがサービスに及ぼす影響を減らすことを基本方針にしたという。
そして、ベンダーのサポートを受けながら、コンテナとOpenShiftの環境を構築。その結果、システム開発とアプリケーション開発の環境が整備され、「システム更新時のリリースに要する作業時間が従来の半分以下になった」「数カ月を要していたサーバリソースの拡張が数分で対応できるようになった」といった成果を生み出している。本資料では、同行の事例を詳しく解説する。