2010年に米国の大学で生まれた5番目のISA(命令セットアーキテクチャ)であるRISC-V。このアーキテクチャは長年にわたりオープンソースコミュニティーで育まれ、2024年には実際にRISC-Vマイコンが使用可能になった。現在ではインフィニオンやクアルコム、ボッシュ、ノルディックセミコンダクター、NXPといった、世界中の名だたるテック企業が参入するなど、その注目度は高い。
組み込み開発者がRISC-Vを高く評価する理由として、オープンソースとして提供されているISAであり、しかもエコシステムの構築に成功している点が挙げられる。コンパイラやリアルタイムOSのサポートをはじめ、包括的なサービスを受けられるため、安心して組み込み開発を始められるのは大きな利点だ。
本資料では、RISC-Vの概要とともに、スキルを早く身に付けたいという組み込み開発者向けに、主要ツールの基本的な使い方を解説している。ツール解説では、サンプルコードを使って手を動かしながら学ぶことができる構成になっているので、ぜひ挑戦してみてほしい。