ビジネスにAIを適用させる取り組みが活発化しているが、高性能の計算処理の土台となっているのが、並列動作する複数のAIプロセッサブレードで構成されたAIサーバだ。AIサーバは24時間年中無休の稼働を前提に構成されており、ホットプラグ(ホットスワップ)機能が備わっている。
昨今のサーバの多くは、これまでの12Vから48Vアーキテクチャに移行している。そのため、より大きな電力出力が可能になった。一方で、ホットプラグプロセスにおける突入電流によるリスク増大という深刻な問題も引き起こされている。この48Vアーキテクチャの欠点を克服するために注目したいのが、「ホットスワップコントローラー」だ。
本資料では、AIサーバの環境におけるホットプラグの要件について解説した上で、突入電流の発生と軽減など、ホットプラグのプロセスで発生するイベントと課題について詳しく解説する。さらに、ホットスワップコントローラーがいかにして突入電流に対処するかを、MOSFETのさまざまな動作領域や安全動作領域(SOA)を交えて詳しく紹介する。