エラストマー素材の製造を事業の柱とする、国内大手の化学メーカーである日本ゼオン。同社では抽出したブタジエンやイソプレンなどのさまざまな原料を、製造現場に安定供給するための一連のプロセスに課題を抱えていたという。
原料の多くは石油化学メーカーの副生物であることから、その発生量はどうしても不安定になるため、天候なども考慮に入れた上で、調達計画を綿密に作成することが極めて重要になる。さまざまな制約や要件が複雑に絡み合う中で、製造工程への原料の安定供給を実現するためには、どうしても担当者の長年の経験に頼らざるを得ず、その管理もExcelによる手作業で行われている状況だった。
その改善を図るべく同社が導入したのが、新たなSCP(サプライチェーンプランニング)ソリューションだ。原料調達だけでなく、生産計画・物流計画にも対応するもので、業務の自動化が大きく進んだという。本資料では、この改善を実現できた背景を詳しく紹介する。