自動計測制御システムの分野で高いシェアを持つ小野測器。同社は、自動車の試験精度の向上に伴い、複数のOSと多台数PC構成が必要となり、配線・保守の煩雑化やリアルタイム性の限界など多くの課題を抱えていた。
そこで同社は、規格化されたコンピュータ・オン・モジュールとリアルタイムハイパーバイザーを組み合わせたシステムを採用。このモジュールは1つのプラットフォーム上で複数のOSを動作させることができ、異なるアプリケーションを統合できる柔軟性を備えていた。選定理由は、最新技術の活用と同時にカスタマイズの容易性、スケーラビリティの確保、開発期間の短縮、そして信頼性の向上を実現できる点にあったという。
導入の結果、従来7台必要であったPC構成を1台に統合できたことで、開発・運用コストを大幅に削減でき、システムの小型化・省電力化も実現できた。リアルタイム通信性能も向上し、試験効率と精度が飛躍的に改善。さらに、モジュラー設計により将来の技術進化にも柔軟に対応でき、長期的な運用と市場競争力の確保に大きく寄与する結果となった。本資料では同社の取り組みを詳しく紹介する。