フィアロコーポレーションは、自動車やバイクの研究・開発を行い、モーターショー用コンセプトカーの製作や次世代モビリティの開発に取り組む企業だ。同社は、3Dデジタイジング技術を積極的に導入していたが、錆の発生部位を判別することが難しく、データ管理が煩雑になるという課題を抱えていた。
この課題を解決するために、カラー情報を含む高解像度3Dスキャンが可能なハンディータイプの3Dスキャナーを導入。本製品は、操作性が高く、柔軟なデータ出力フォーマットに対応しており、顧客の求める色情報付き3Dデータを生成できるという特徴を備えている。トライアル時には、業務効率化の効果や形状と色情報の再現性の高さが評価され、導入が決定した。
実際の活用においては、自動車の外観一台分の色情報を含む3Dデータの作成・保管が可能となり、腐食部位の可視化や解析の能力が向上した。これにより、データ取得から処理までの工程が効率化され、作業時間が短縮された。また、持ち運びの容易さから他部署での活用が進み、全社的な導入が加速した。本資料では同社の事例を紹介する。