物理量をデジタルデータに変換する際に欠かせないADCは、計測処理において不可欠な要素だ。高精度のアプリケーションの場合、逐次比較(SAR)型またはシグマデルタ(ΣΔ)型の製品が使用される。
また、電力要件が厳しいアプリケーションの場合、mW単位で電力消費の削減が求められる。本稿では、高精度を求めるために使用するSAR型やΣΔ型ADC製品の特性と、それらが消費電力の削減にどのように寄与できるかについて解説。また電気工学分野における計測技術の最新トレンドとして、低消費電力で高精度な計測を実現する方法について言及する。