日本の道路や橋梁、トンネルなどの社会インフラの多くは老朽化が進んでいるが、維持管理の過程で改修や変更が重ねられた結果、国や自治体が保有する図面と現状に差異が生じている。これは民間の土木・建築業界でも同様であり、改修工事の際には改めて土地の測量から行う必要がある。
さらに、図面と現状の不一致は製造工場でも課題となり、デジタルツインやIoT化の障壁となっている。この問題の解決策として、近年注目されているのが、対象物を3Dスキャンして点群データを収集し、図面化するというアプローチだ。しかし、この手法では膨大な3Dデータの処理や編集が必要となり、相応のコンピューティング環境が求められる。
それでは、このアプローチにはどれほどの負荷がかかるのか。本資料では、NECパーソナルコンピュータ米沢事業所での検証結果を紹介する。「点群データの読み込み」「点群データの回転・ズーム・範囲選択・点群の消去」「オルソ画像出力」「データ出力」の4つの検証結果に加え、使用した3Dスキャナー、ソフトウェア、ワークステーションについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。