ローランドは、電子楽器や音響映像機器を世界中に展開するグローバル企業だ。従来、同社では製品ごとにGUI画面をスクラッチで独自に開発していた。その結果、ドキュメント類が十分に用意されず、特定の開発者に業務が依存する他、メンテナンスの属人化や外部委託の困難さといった課題を抱えていた。さらに、機能の追加や不具合の対応に伴う工数が増加し、開発リソースの有効活用が求められていた。
このような背景から、同社は新製品「ダイレクト・ストリーミング・AVミキサー」の開発に際し、マルチプラットフォームに対応したGUI開発フレームワークを導入した。これにより、複数のOS向けのGUIをほぼ同一のソースコードで開発可能となり、開発の工数や確認作業の時間を大幅に削減できた。特に、従来1時間を要していた実装確認がGUIシミュレーターによって5分に短縮された点は、顕著な改善だ。
本資料では、GUI開発フレームワークの導入事例を紹介する。GUI開発における効率と品質の両立を実現した同社の取り組みを、ぜひ参考にしてほしい。