工業製品の製造において、乾燥プロセスは重要な工程の1つだ。しかし、主流となっている対流方式の熱風乾燥炉では、「熱エネルギーが弱い」「表面にしか熱を与えられない」などの問題があり、自社の環境に合わずに生産に支障をきたしているケースは少なくない。
このような状況の中で注目度が高まっているのが、輻射熱の原理に基づいた赤外線ヒーターの活用だ。「乾燥効率がよく内部までしっかり乾燥させられる」「非接触でクリーンな乾燥が可能」といった特徴から、熱風乾燥炉の課題を解消する技術として期待されている。しかし、赤外線ヒーターを単体で使用すると、蒸発潜熱は与えることができても蒸発分を取り去ることができない。そのため、対流と輻射の2つの原理を組み合わせた“ハイブリッド乾燥炉”を採用するなど、両者の特徴を理解し設備の改善を進めることが大切だ。
本資料では、乾燥方法の種類とそれぞれの特徴を確認しながら、赤外線ヒーターのメリットについて詳しく解説する。導入に当たっての注意点やチェックリストも紹介しているので、設備改善を進めるうえでぜひ参考にしてほしい。