日本企業は長らく伝票に基づく業務運用を行ってきた。例えば、部署間での業務の依頼や指示は、紙の伝票を通して伝えられ、作業の完了後に押印して依頼元に戻す、あるいは次の処理部門に渡すといったフローが一般的だった。
実は、この状況はERPを導入した企業にも見られている。ERPは業務間でデータ連携を自動化できるにもかかわらず、そのメリットが生かされずに紙の伝票を出力して運用を続けているケースも多い。また紙を使わず、メールやワークフローで伝票を受け渡すことをDXと捉えているケースもあるが、これも本来のERPの適切な使い方とはいえない。DX推進の本質は、データドリブンにあり、データに基づいた経営判断や業務推進を行うことだ。
そのため、まずはERPのメリットを生かし、部署間の依頼をデータ参照方式に移すなど、身近な業務から改善することが有効になる。この取り組みが全社に広がることで、計画に基づく業務運用が定着し、真のDXにつながるだろう。本資料では、このようなDX推進の進め方について解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。