住友精密工業の航空宇宙熱マネジメント技術部解析課では、航空宇宙部品に関するさまざまなCAE解析を担っている。同課はこれまで解析にオンプレミスのワークステーションを用いていたが、近年は顧客ニーズの高度化を受け、大規模かつ高精度な解析を実施できる環境の整備が急務となっていた。
従来環境はCPUを最大5個程度しか使えなかったため、大規模モデル解析には数週間要するケースもあったという。そこで同社は「数百のCPUによる解析を実施できること」「同社で利用している流体解析や設計空間最適化などのアプリが動作すること」「UXや価格競争力が優れていること」といった条件の基、あるデジタルエンジニアリングプラットフォームを選定・導入した。
数百個のCPUを用いてジョブを実施できるようになった結果、従来20日かかっていた解析ジョブがわずか1日で完了できるようになった。解析速度が向上したことで、形状やその他性能検討の精度が向上した他、顧客提案に際しての技術的なフィードバックループも高速で行えるようになったという。本資料では、同社の取り組みを詳しく紹介する。