SDV(Software Defined Vehicle)化の流れを受けて、車載ソフトウェア開発の高度化、複雑化が進んでいる。しかし、この状況下でも開発サイクルの短縮と品質の確保は求められ続けている。解決策として注目したいのが、Automotive SPICE(ASPICE)だ。ASPICEは、自動車メーカーによるサプライヤー選定の重要な基準の1つにもなっているプロセスモデルである。
一方、ASPICE対応では開発現場での運用・管理が大きな課題となる。例えば変更依頼管理において、従来の表計算ソフトに依存した管理手法では、変更による影響範囲の調査に時間を要するだけでなく、見落としによる遅延も生じがちだ。また、レビューや承認のエビデンスが適切に管理されていない場合、品質低下のリスクも高まる。
そこで、ASPICEに準拠した開発プロセスを効果的に現場定着させる手段が、アプリケーションライフサイクル管理ツール(ALM)だ。本ツールの活用により、要件から開発・リスク・品質までの包括的な管理が可能となり、プロジェクト全体にわたるトレーサビリティーの構築も支援できる。本資料では、ALMツールCodebeamerによって従来の変更依頼管理がどのように変わるかを解説する。