ものづくりの現場では、多様化するニーズに応えるため多品種少量生産への対応が求められており、設計開発から市場投入までのリードタイムを短縮することが重要な課題となっている。しかし試作のプロセスでは、見積もりの回答に数日から1週間以上かかる上、部品の到着にさらに時間を要するなど、試行錯誤のサイクルを迅速に回すことを阻んでいる要因が多い。
特に樹脂製品の開発では、「射出成形は金型のコストが高くて小ロット試作に不向き」「切削加工は精度に優れるが量産には適さない」「3Dプリンタは強度や精度が不足する」など、各手法にメリット/デメリットがあり、試作から量産に至るまでの段階で適切に使い分けることが重要だ。またエンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチックは、金属の代替材料として検討されることも多く、用途の幅を広げている。
本資料では、樹脂の特性や加工方法を解説するとともに、試作プロセスが時間のロスを招く理由を解説する。さらに、調達プロセスをデジタル化し、「迅速な見積もり」「専門家による技術相談」を実現することで開発スピードを大幅に高める方法を紹介する。