トヨタが採用する3Dプリンティング、治工具製作とモデル開発設計の事例に迫る

　トヨタ自動車の社内アディティブマニュファクチャリングセンター「Toyota Add Lab」は、3Dプリンタを用いたアディティブ技術を発展させ、イノベーションの加速に貢献する目的で設立された。優れたアディティブ製品を生み出す研究開発に注力し、自社グループにおいて最高品質の車づくりを目指すとともに、自動車業界全体への貢献も視野に入れている。

　同センターが開発した技術は、トヨタの北米工場において、最新モデルの初期開発や設計検討、試作品造形に加え、治具・工具・固定具などの道具にも活用されている。デジタル設計をそのまま再現できることで、機械加工や溶接では難しい形状の治工具も迅速かつ容易に作成できるようになった。

　これにより、従来の金属製よりも製作時間を短縮しながら、強度と精度を兼ね備えた治工具を大量に調達できるようになり、生産全体のスケジュールの前倒しにも良い効果をもたらしている。この取り組みは、あるパートナー企業のソリューションを導入することで実現しており、本動画はその事例を紹介する内容となっている。