パブリッククラウドに関する調査によると、多くの企業が最も重視するKPIとして「コスト効率/節約」を挙げており、55%がコスト最適化の課題として「無駄や未使用のリソースの削減」を挙げていることが明らかになった。しかし、実際に組織的にコストの最適化に取り組む企業は少数で、専門チームを設置している企業は4%にとどまっている。
一方、海外では、すでに51%の企業がクラウドコストを最適化するための専門チームを持ち、27%が今後の導入を計画しているという。クラウドサービスのコスト評価とビジネス価値の最大化を組織的に実践する「FinOps(Finance+DevOps)」の考え方も広く浸透しており、共通のKPIを基に部門横断で意思決定を行う仕組みも確立されつつある。
国内の企業では、IT運用に追われているチームがクラウドコストの管理を担うケースも多く、KPI達成や課題解決に向けた取り組みにまで手が回らないのが実情だ。本資料では、国内外の調査の結果を基に、国内の企業が直面するクラウドコスト管理の課題を解説するとともに、解決に向けた取り組みの方向性について紹介する。