自動車やロボット、太陽光発電などの開発・検証の現場では、高速サンプル・多チャネル・長時間の計測に加え、電圧・電流と温度・振動などの物理量を同時に計測・解析するニーズが高まっている。このような要求に応える手段として、データアクイジション(DAQ)システムが活用されている。
DAQシステムには、高速サンプル・多チャネルでデータを計測するだけでなく、計測中あるいは計測後の解析機能も含まれている。ある製品シリーズでは、電圧・電流・温度・ひずみ・加速度など20種以上のモジュールを目的に応じて組み替えて計測できる。耐ノイズ性に優れた設計で外部環境の電磁ノイズを受けにくく、幅広い環境で安心して使える絶縁オシロスコープである。さらに光ファイバーによる最大5台の連結同期により、最大40モジュール、160チャネルの大規模計測システムを構築できる。
リアルタイム演算機能では、計測中に回転数やトルク値などを算出でき、解析時間の短縮に寄与する。PC用ソフトウェアとの連携により、電力計や高速度カメラとの同期計測、GPS時刻同期による分散地点の同時計測も実現可能だ。本資料では、同製品シリーズの特長について紹介する。