近年、デジタル変調方式の高次化が進み、EVM(誤差ベクトル振幅)をはじめとする測定項目には、より高い精度が求められるようになった。一方で、従来のスペクトラムアナライザでは、ノイズフロアやダイナミックレンジの制約によって、デバイス特性を限界まで評価できないケースが生じていた。
本資料では、このような課題を解消するスペクトラムアナライザを紹介する。これは、2ポートのマルチ入力チャネルによる位相コヒーレント測定に対応し、内部に独立した2つの測定経路を備えることでクロスコリレーション測定を実現している。これにより、ノイズ/位相ノイズ/EVM測定に適した高ダイナミックレンジを達成する。また、最大8GHzの解析帯域をサポートし、フィルターバンクによって周波数帯域全体で高いレベル確度を確保する点も特長だ。
本資料では、従来のスペクトラムアナライザが抱える課題を、同製品がどのように解決するのか分かりやすく解説する。また、「クロスコリレーションによるスプリアス信号の観測」「広帯域フェーズドアレイ/アンテナアライメント測定」など、具体的なアプリケーション例も紹介する。