生産現場の「乾燥／静電気対策」事例集：年間1500万円の収益増の事例も紹介

　冬場の乾燥や静電気は、生産現場の品質や稼働率に大きく影響する。例えば印刷工場では、湿度管理が不十分な場合、用紙の伸縮によってピッチにズレが生じ、印刷のやり直しが発生することがある。また、紡績工場では乾燥した環境で糸切れが起こりやすく、生産の停滞につながりかねない。

　そこで本資料では「年間1500万円の収益増」「稼働率が19％向上」「ワイン蒸発量を年間130本分削減」など、湿度管理の最適化により成果を挙げた8社の事例を紹介している。工場全体の湿度を安定させることで、静電気や乾燥に起因するトラブルが抑えられ、紙／糸／食品などの素材が持つそれぞれの特性に合わせる形で品質向上を実現できたという。また、従業員の喉の不調が減少したり、床ぬれの課題が解消されたりするなど、作業環境面での効果も報告されている。

　各事例で活用されているのは、「ぬれない霧（ドライフォグ）」「微細な霧（セミドライフォグ）」を用いる産業用加湿システムだ。設備や素材を濡らさずに広範囲を加湿でき、工場全体の湿度を安定させやすい点が特長だ。本資料では、仕組みや改善プロセスを詳しく解説する。