食品の包装や産業資材など、紙とパッケージを中心に手掛ける旭洋。近年は冷凍食品の「1プレート」商品が増加し、加熱時間の延長や温度のばらつきが生じていた。同社は食品容器の工夫によって加熱時間をそろえる取り組みを行っていたが、その進展において欠かせなかったのが「熱の可視化」だった。
従来は、温度を「点」で計測する放射温度計を使用し、温度にムラがないか、コールドスポットがないかを経験則から場所を見定めて測定していた。そのため知見を共有しにくく、継承しづらいという課題もあった。そこで同社は、ポケットサイズのサーモグラフィーカメラを導入した。同カメラにより、瞬時に温度ムラを明瞭に把握できる上、コールドスポットも自動で検出されるようになった。
また、熱画像と同時に同じアングルの可視画像も撮影できるため、後から情報共有する際に「何を見ているのか」が分かりやすい。今後同社は、個人の知見を組織の資産として共有していく方針だ。これにより、環境の変化に柔軟に対応できる体制を整え、組織全体の競争力向上につなげる狙いがあるという。