業界特化型 技術・製品情報サイト
  • MONOist
  • EE Times Japan
  • EDN Japan
  • スマートジャパン
  • BUILT

日本アイ・ビー・エム株式会社

製品資料

日本アイ・ビー・エム株式会社

JAXA、電気通信大学が語る高速コンピューティングの課題と解決策、そして未来

コンピュータの処理能力の向上が鈍化している一方で、高度化を続ける処理性能への対応が求められている。GPUの性能を最大化する次世代技術を搭載するコンピュータを採用および評価したJAXA、電気通信大学は大幅な高速化に成功したという。

コンテンツ情報
公開日 2017/05/18 フォーマット PDF 種類

製品資料

ページ数・視聴時間 4ページ ファイルサイズ 1.41MB
要約
 コンピュータ単体の処理能力の向上が鈍化している一方で、研究領域だけではなくビジネス領域においてもスパコンやサーバといったITインフラに求められる処理能力は高度化を続けている。そして、複数台の汎用CPU搭載コンピュータを用いた並列処理であっても、要求されるパフォーマンスを実現できなくなりつつある。

 このようなパフォーマンスの課題の解決に貢献するのが、並列処理に最適なGPUだ。ただ、GPUはCPUと効果的に連携する必要があり、GPUとCPUを接続するバスでの転送オーバーヘッドの解消はGPUの性能の最大化に不可欠だ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と電気通信大学が採用および評価した、通称「Minsky」と呼ばれるコンピュータは、「粒子法」の計算でマルチスレッドのCPUで実行した場合より2桁の高速化、研究プログラムのテストで40倍の高速化を達成。「Minsky」が搭載しているGPUとCPU間の超高速通信を可能とする次世代技術の可能性と、オープンコミュニティーによって生み出されるテクノロジーを活用するハイパフォーマンスコンピューティングの未来を、先進的な研究に携わるトップランナーらの対談から探る。