システムインテグレーターのネクストウェアは、社員と協力会社のエンジニアを対象に、ICカードを用いた入退室管理を行っていた。開発案件ごとにカードを発行し、案件が終了したら回収する運用だが、数カ月後に同じ人が別案件で参加する場合も、カードの申請手続きや新規発行・回収を行う必要があった。こうしたケースが頻発し、管理が煩雑でコストも増大していた。
加えて問題視されたのが、ICカードのセキュリティが万全とはいえない点だ。ICカードは、「貸し借り」によるなりすましが簡単に行えるため、セキュリティ対策としては限界がある。こうした課題を解決するため、同社ではなりすましを困難にしつつ、簡便に認証を行えるインテル(R) Xeon(R) プロセッサー搭載「NeoFace顔認証システム導入セット」の導入を決意した。
これにより、セキュリティを高める一方で、両手がふさがっていてもカメラに顔をかざすだけでドアが素早く開錠されるようになったほか、ICカードの申請・管理に掛かるコストも削減された。こうした効果の裏には、設置環境の特性をふまえ、使い勝手や精度をよくするための相談ができるベンダーの存在も大きかったという。