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シーメンスEDAジャパン株式会社

技術文書

シーメンスEDAジャパン株式会社

自動車機器の電動化は電装システム設計にどのような影響を及ぼすのか?

自動車の自律走行と電動化がもたらす影響はどこまで及ぶのだろうか?高電圧電動化が電装システムの設計にもたらす技術的な影響を具体的な例に取り上げて解説する。

コンテンツ情報
公開日 2019/06/17 フォーマット PDF 種類

技術文書

ページ数・視聴時間 6ページ ファイルサイズ 1.26MB
要約
 自動車機器の電動化と自動運転の実現には、車両内の電気/電子(E/E)アーキテクチャの大変革が必要となる。高電圧の導入、安全性をより高める考慮、電気自動車の航続距離の最大化に欠かせない大幅な車重削減、フェイルセーフ(故障時動作継続)設計、増大する通信ネットワーク負荷の処理、自動運転設計における仮想検証の必要性などに対応しなければならないからだ。

 特に車両内配線システム(EDS)は、車両の電動化や自律走行のトレンドを受け、かつてないほど複雑なマルチドメイン環境で設計されるようになっている。新規プレイヤーの参入なども含め市場競争がし烈化するなかで技術革新を進めなければならない状況にあっても、自動車OEMやそのサプライヤは、その変化に対応するために設計プロセスとツールを常に評価しなければならない。本稿では、自動車における電気的コンテンツの増加が及ぼす影響、マルチドメイン設計と安全性確保の課題、熱や重量、車両の始動/停止などといった設計の考慮事項も取り上げ、自律走行と電動化がもたらす影響について解説していく。