製造現場の業務ステップをデジタル化、スマートグラスによる効率向上術

　製造業の現場において、長らく課題となり続けているのが、業務の非効率さと人手不足だ。部品のピックアップや組み付け、各ステップ単位での確認作業は、いまだに人の手によって行われ、紙ベースの資料に頼った運用となっており、特定業務で求められるスキルの伝承もままならないのが実情だ。

　これらの課題を解消すべく登場したのが、スマートグラスを用いて、視覚や音声による業務支援を行うソリューションだ。同ソリューションは、ピックアップ工程、製造工程、品質保証工程といった製造現場の業務ステップをデジタル化し、作業者にそれらをリアルタイムに提示することで、業務の効率化とアドホックでの対応を実現し、ペーパーレス化につなげることができる。

　本コンテンツでは、同ソリューションのシステム概要や導入効果を、事例を交えて紹介する。業務内容をステップバイステップで記述したワークフローはノーコードで開発できるため、さまざまな業務に活用可能であり、さらにERPなどの業務システムと連動できる点が大きな特徴となっている。