持続可能なサプライチェーンの構築、収益性の確保も同時に実現するには

　今やあらゆる組織にとって、より環境に優しいサプライチェーンを構築・維持することは喫緊の課題となっている。世界中の幅広い業種におけるサプライチェーン意思決定者1000人を対象とした調査では、サステナビリティの取り組みを推進する最大の要因として「製品とサービスのイノベーション」が挙げられた。

　一方で、その実践によって発生するプロセスの複雑化、コストの増大、リソースの不足といった問題が、サステナビリティ向上を阻む障壁にもなっている。また、サプライヤーと自社のサプライチェーンプロセスを可視化できている組織は少なく、組織全体のサステナビリティ、原材料や労働力の調達、ビジネスの効率性や競争力に悪影響を及ぼしていることも分かった。

　本資料では、同調査の結果を基に持続可能なサプライチェーンのパラドックスについて解説する。収益性の確保と環境への配慮という相反する要求にいかに対応すべきかを明らかにする他、サステナビリティ目標の達成において、クラウド、モバイル、IoTが果たす役割についても言及している。