民間単独開発によるロケットで宇宙空間到達を達成したことでも知られるインターステラテクノロジズ。その特色の1つが、設計から製造までを自社内で一気通貫に行える点だ。構造設計や部品製作など複数のグループ・拠点に分かれ、綿密な連携を取りながら開発を行っている。この中で課題となっていたのが、製造部品の大型化と点数増加によるリードタイム長期化だ。
その解決のため、同社は3Dデータを核とした情報連携に取り組んでいる。実現を支えたのは、3D製品設計ソフトウェアをはじめとしたデジタルツール群だ。製品データ管理ソフトウェアなどと連携した情報基盤を構築。約10万点に及ぶ部品の設計開発やデータ探索の手間を削減するとともに、ワークフローまで含む一元管理により意思決定や承認のスピード向上を実現している。
これらに加えて統合管理のさらなる高度化を目指し、VRシステムによる実機制作前のデジタル試作や、製造現場に流通する図面の3Dへの置き換え、設計データをそのまま直接製造に連携できる環境の構築など、3Dデータを生かしたさらなる業務改善も検討しているという。本資料では同社の取り組みを詳しく紹介する。