国内の製造業では今、「経営と製造現場の乖離(かいり)」が深刻な課題となりつつある。経営層は現場で何が起こっているのかが見えないため、需要変動への迅速な対応ができないばかりか、製品品質データの改ざんといった不正への監視もままならない状況に陥っている。
この乖離を解消するには、あらゆるデータを収集して現場を「見える化」することが最善の施策となる。設備機器の稼働状況や実働生産寄与時間、良品状況と不良要因といったさまざまなデータを把握・分析することで、製造ライン全体での最適な制御が実現できる。
本コンテンツでは、その実践のために必要なOTとITのさらなる連携強化の実践法とともに、MES(製造実行システム)領域の国際標準であるISO22400を用いた製造ダッシュボードによる工場KPIの把握と、継続的な改善アクションの実施方法を解説する。工程別の生産状況モニタリングなどデータ活用の具体的なユースケースも紹介しているので、参考にしてほしい。