ベテランのノウハウ記録アプリを2日で作成、NTT東日本 茨城支店に学ぶ技術伝承

　NTT東日本茨城支店は、ネットワークサービスなどの提供と、電気通信設備の構築や管理、保守を主要業務とする組織だ。同支店ではインフラ工事などの際に、施工業者が誤って地下埋設物を破損しないよう現地立会いを行っていたが、近年では担当者が高齢化し、技術伝承が進んでいなかったという。

　そこで、ベテランとの現場立会いで学んだことを記録し、ノウハウ集として共有・振り返りに活用するという取り組みを開始した同支店。しかし、帰社後にPowerPointを使って記録に残すことは負担が大きく、せっかく作成した資料が現場では見ることができない状況だった。

　本動画では、ベテランの立会い担当者にあって、若手の担当者になかった「現場感」と「対話力」というスキルの継承に取り組んだ同支店の事例を紹介する。この課題を解決に導いたのは、ITスキルに長けていない従業員がわずか2日で作り上げたモバイル業務アプリで、これにより資料作成時間を30分以上削減。また蓄積データを振り返ることで、類似工事での参考点なども確認できるようになったという。